原作:松田隆智、作画:藤原芳秀「拳児」




はい、サンデーの名作、拳児です。
実は全巻持っているのですが、サンデーのアプリ「うぇぶり」で読むことが出来るのと、拳児2が読めるということで読み始めました。

拳児が子供のころから始まり、八極拳の使い手である祖父に生き方を学ぶ。
中学校~高校編を経て、そして祖父を探しに中国へ。

ハードな拳法漫画であり、実はこういった中国の格闘技にちゃんとフォーカスを充てた漫画として初期の作品だったと記憶しています。

原作の松田氏の実体験を元に、色々脚色をして話を作っていますが、古い人の話に関しては伝わっている話を結構そのまま使っているようです。

この漫画の特徴はなんといっても、要所要所で登場する師匠。
八極拳を中心に殆ど拳法の師匠ではあるものの、やはり人生経験の豊富な師匠。
精神的にも未熟な拳児が段々と成長していく、という構図を、師匠とのやり取りを通して伝えていきます。

基本的な構造は祖父の捜索、トニー・譚とのやりとり、そして拳児の成長。
そこに魅力的な師匠が出てくるわけです。

考えてみると、この大分後にサンデーに登場する最強の弟子ケンイチも師匠漫画でもあるので、この系譜なのかもしれません。

改めて読み返しましたが、やっぱり面白かったです。
ちなみに最終話の後には、李書文を主人公にした話もいくつか載っています。