クリスタルな洋介著「オニデレ」

オニデレ(1) (少年サンデーコミックス)










不良娘と普通の男の子のギャグ&恋愛漫画。
この手の話としては珍しく、最初っから恋人同士であり、その関係を隠している、というところからスタートしています。

鬼のように強く、そしてデレるので、オニデレ。
最初は不良要素が強かったものの、連載が進むにつれ「そもそも不良ってなんだっけ?」的な方向に。
キャラクターで話を回すのが上手くなると共に、不良要素より各キャラのやりたい放題感が全面にやってきます。

特にミヅキや会長はいい味を出している上、ストーリーのきっかけとしてもうまく機能しています。

中盤からサヤの恋敵が出てくるものの、最初から恋人同士なので三角関係というよりはお邪魔者が出てきただけ。

そこに「不良だから付き合ってるのは隠さないと」というスパイスで話が展開していきます。
そしてこの漫画の陰の功労者であるモモも話に奥行きを持たせ(奥行き自体は微妙だったものの)、キャラクターを中心とした世界観の構築が成功しています。



いつもの感想より偉い長い理由は、この漫画が好きだから、としか言いようがないのですが。
このテンプレートパターンはちょっと変則的にその後のサンデー系漫画にちょいちょい引き継がれている気がします。

ミヅキのトリックスター感を移植した次の作品である「ひめはじけ」もいいスピード感のギャグ漫画だったのですが、この作品のかなめである、イーモトにあたるキャラが居ないため(ツッコミは居たが)、全体バランスとして投げっぱなし感になっていました。

各キャラクターの立ち位置が漫画的にも凄く綺麗に組みあがっているオニデレ。かなり好きな漫画の1つです。