漫画メモとか

漫画の感想を書いてみたり。 割と何でも読むので、感想希望なものがあったら教えてください。読めたら読みます。

2017年08月

ARuFa著「超暇つぶし図鑑」

ARuFa著「超暇つぶし図鑑」

超 暇つぶし図鑑



ネットで主に活躍してる、ARuFa氏の作品集というべき本作。

下敷きバリア、超能力者っぽい写真など、いくつか見たことがあります。

作品集っぽい感じになっているので、一作品あたりのページ数が少なく、サイトのときの流やテンポ、スピード感がありません。

知ってる作品はそういう部分まで覚えてますが、初見のものだとしても、あー、うん、って読み流すくらいの感じになっちゃってます。

逆に言うと、サイトの内容が濃すぎる。そしてあの内容がタダで見れているという、状況が凄いのかもしれません。

そういう意味での、この超暇潰し図鑑というタイトルだとすると、サイトへ誘導するための窓口本なのか、とも思うんですが、それにしても超能力とかガッツリページ組んでほしかった。

後半にある水着は本らしい特性が上手く出てて良かったです。


ちなみにサイトを見ている人には全部既出ネタなのか、というと、20ページの新規コラムがあります。そしてこのコラムが面白い。

なんかこう、新しいことというか、とんでもないことを思いつく能力が凄いんだろうなーと思いますが、目隠しバーがあるとはいえ、身を削って挑戦し続けるARuFa氏に敬礼です。


超 暇つぶし図鑑
ARuFa
宝島社
2017-05-10

中村尚儁著「伝説の勇者の婚活」

中村尚儁著「伝説の勇者の婚活」


伝説の勇者の婚活 1 (ジャンプコミックスDIGITAL)









ジャンプSQ で現在も連載中の勇者モノ。タイトルと雰囲気から、SS 出身の原作があるのかと思っていたのですが、そうではなさそうです。

作中では1話目にして魔王が倒されてるので、まおゆうモノではないかなーと思い、勇者モノとしてます。

不器用で愛想がなく、空気が読めない勇者が、勇者という肩書き無しに好きになってくれる女性を探すのが本筋。

肩書きを隠して婚活、トラブルに巻き込まれる、解決するとバレてしまう、去る。
トラブルの解決は圧倒的パワー。

これ、ファンタジーの形をした、水戸黄門だわ。
あの最強テンプレートと同じ方向性のスカッと感があります。

違う点は基本勇者が一人で旅をするというところ。美人局にあったりと割りとひどい目に会う主人公ですが、2巻目あたりから勇者モノらしい雰囲気になってきます。

ただ、勇者の良いところを出せば出すほど、婚活が上手くいかない理由が薄れてくるので、この辺のバランスをどうとるか見ものです。まあ服装のセンスが壊滅的なので、婚活パーティーでの失敗は必至でしょうけど。

勇者パーティーの魔法使い、マホのことを小出しで開示してるので、そのへんも注目。

現在3巻まで発売中、4巻目も楽しみです。



大谷アキラ著「機動戦士ガンダム FAR EAST JAPAN」

大谷アキラ著「機動戦士ガンダム FAR EAST JAPAN」


機動戦士ガンダム FAR EAST JAPAN 上 (少年サンデーコミックススペシャル)




いわゆるガンダム案件です。時代的には1年戦争中、オデッサ作戦の前あたりに相当します。

メインキャラではなく、周辺の一般兵士の戦いを舞台にした漫画であり、上下巻できれいにまとまっています。

漫画は「ツール!」などで活躍していた大谷アキラ。絵がちょっと独特です。


タイトルにもある通り、舞台は大体日本になっています。

宇宙→日本に墜落という部分と、日本での戦いの2種に分かれています。

主人公はジオン側。ベテランパイロット+天才初戦指揮官というテンプレートですが、細かい戦闘でも結構見どころのあるつくりになっています。


また、ガンダム物では気になる点のモビルスーツの描き込みに関しては、結構重厚感ある描き込みになっています。

登場するメインがザクⅡとジムなので、モビルスーツ戦に関しては、こういうのが読みたかったんだよ、ってなります。



以下、ネタバレ注意



作中には強キャラとして連邦軍の部隊が出てくるのですが、どう見ても雰囲気がジオン軍。

このころの連邦軍が軍の統制が出来ていないということを考えても、ちょっと残念な感じです。


個人のキャラの強さの問題=ジオン軍

群としての統制の問題=連邦軍


という感じからすると、ちょっと連邦側であのキャラクターはどうなのか、ということも思いますが、

キャラクターの背景、モビルスーツの戦闘、局所戦の理由などを2冊で終わらせるわけだから、そこはまあいいのかも。


勢いよく読めて、全くダレずに最後まで行ける作品です。








手塚治虫著「手塚治虫「戦争漫画」傑作選」

手塚治虫著「手塚治虫「戦争漫画」傑作選」

手塚治虫「戦争漫画」傑作選 (祥伝社新書)










タイトルに括弧が使われているので表記法を悩みましたが、今までと同じようにしたためちょっと見づらくなっています。

新書で出版された、手塚治虫が描いた戦争関連の漫画集です。2もあるので近いうちに読もうと思っています。


短編集のような形なので、複数の話が存在しているのですが、大寒鉄郎というキャラクターはスターシステムか地続きか、2回登場します。

基本的には戦争の悲惨さを直接訴えるのではなく、間接的に訴えるもの。

漫画や絵描きが戦争により不遇になったり、戦争時代の人々を描いた作品が中心です。


氏の漫画全般がそうですが、説教臭く行くのではなく「こんな戦争があるばっかりに・・・」という一歩引いたところからの表現が逆に心に刺さります。

なので作中では戦争の批判ではなく、戦争の悲惨さ(絵描きが虐げられる、空襲の悲惨さ、戦後の混乱など)が描かれてます。


ちょっと異色なのが、「処刑は3時におわった」。これは作品の中でも少し前に描かれたものですが、戦争ものというよりSFものです。

アイデア一発の背景に戦争を使っている感じです。


個人的に好きなのは、「大将軍 森へ行く」。

割とよくある話なのですが、後読感も含めてさっと風が吹き抜けるような漫画でした。


新書なので大変読みやすいのがさらに好印象の本書です。





中原 淳著「マンガでやさしくわかる部下の育て方」

中原 淳著「マンガでやさしくわかる部下の育て方」
マンガでやさしくわかる部下の育て方










はい、いわゆるビジネス書です。部下への接し方についてのテーマです。
内容は特に目新しいものはなく、コーチングなどの基本的な概念を「部下との接し方」を基軸に丁寧に説明しています。

「部下への仕事の任せ方」「仕事の与え方」「問題の気付かせ方」などを、
4人の部下をケースに1つずつ説明しています。
登場する会社も今風にネット関連の会社。上司役のキャラクターは28歳のキャリアウーマン。

但し、キャリアウーマンと言っても鼻につくタイプではなく、新人マネージャーとしての立ち位置を上手く説明してます。
問題が発生するたびにアドバイスをくれる謎の男性が最後まで謎でしたが、それ以外は非常に読みやすく、
本で説明している「腹に落ちるような説明」を地で行っています。

結構自分の職場とか、過去の職場でも見たパターンだなーという展開も多く、勉強になりました。
特に最後にして最大の難関「年上の部下(しかも高キャリア)」に対する接し方の章が良い感じです。

正直ここまでうまくいくかなーとも思うのですが、そこはまあファンタジーでもいいので、納得です。
結局、どんな局面でも本人が納得して、本人の口から改善案を出してもらう、そのためのサポートに徹する。
これが難しく、ポイントだなと思いました。

マンガでやさしくわかる部下の育て方
中原 淳
日本能率協会マネジメントセンター
2017-07-30