漫画メモとか

漫画の感想を書いてみたり。 割と何でも読むので、感想希望なものがあったら教えてください。読めたら読みます。

2018年07月

猫砂一平著「チェックめいと」

猫砂一平著「チェックめいと」

チェックめいと!(1) (少年サンデーコミックス)



変則まおゆうもの。というかほとんどの場合は変則ですが。

ロリ魔王と唐変木勇者がボードゲームで対決、そこにバイオレンス型の姫と、登場人物はSSチックですが、どうも上手くはまってない。

作者の猫砂一平はサンデーで連載してたEとT (映画と天使)の時にもキャラが定まらないまま終わったなー、という印象でしたが、本作でわかったのは定まらないままではなく、想像してた方向性と合わないけど、意外性もないからどうキャラを読み解けばいいのかわからない、なんだろうな、と。

同時期にサンデーでやっている魔王城で寝るだけの漫画があったり、EとTの時も似たようなタイトルの声優漫画が本誌上であったりと、変な被りがあってどうしても比べられるのかもしれません。

因みにEとTのときにもカルカソンヌとか出てきていたので、ボードゲームの知見はあるようで、本作ではかなりしっかりとゲームが登場しています。

猛獣使いの立ち位置がやっと定まったところで話は終るのですが、最後の勇者のくだりは結構良かったです。

ネタバレになるため書きませんが、おそらく最後のシーンだけは最初っから予定していたのでしょう。ただしそこまでに引っ張るための魔王の背景が駆け足だったため、魔王になるまでの復讐心はどこに行ったのか、などの説得力がちょっと弱く感じました(一応、姫に掛かってる部分があるのですが、それにしては姫との交流が順番的に違和感がある、というような)。

あ、ダンジョンオブマンダムのゲーム展開や、ディクシットのキャラの動かし方はよかったので、実はボードゲーム漫画としては結構成立していました。が、故に、もう一息、惜しい作品でした。

ちなみに、絵は結構好きなので、次回作も期待しています。



原作:松田隆智、作画:藤原芳秀「拳児」

原作:松田隆智、作画:藤原芳秀「拳児」




はい、サンデーの名作、拳児です。
実は全巻持っているのですが、サンデーのアプリ「うぇぶり」で読むことが出来るのと、拳児2が読めるということで読み始めました。

拳児が子供のころから始まり、八極拳の使い手である祖父に生き方を学ぶ。
中学校~高校編を経て、そして祖父を探しに中国へ。

ハードな拳法漫画であり、実はこういった中国の格闘技にちゃんとフォーカスを充てた漫画として初期の作品だったと記憶しています。

原作の松田氏の実体験を元に、色々脚色をして話を作っていますが、古い人の話に関しては伝わっている話を結構そのまま使っているようです。

この漫画の特徴はなんといっても、要所要所で登場する師匠。
八極拳を中心に殆ど拳法の師匠ではあるものの、やはり人生経験の豊富な師匠。
精神的にも未熟な拳児が段々と成長していく、という構図を、師匠とのやり取りを通して伝えていきます。

基本的な構造は祖父の捜索、トニー・譚とのやりとり、そして拳児の成長。
そこに魅力的な師匠が出てくるわけです。

考えてみると、この大分後にサンデーに登場する最強の弟子ケンイチも師匠漫画でもあるので、この系譜なのかもしれません。

改めて読み返しましたが、やっぱり面白かったです。
ちなみに最終話の後には、李書文を主人公にした話もいくつか載っています。