Ark Performance著「機動戦士ガンダム 光芒のア・バオア・クー」
ガンダム関連の漫画です。ア・バオア・クー戦の背景を連邦、ジオン側の証言者のインタビューという形で紡いでいます。
実はガンダム関連はあまり読んでおらず、アニメも「ファースト、Z、ポケット、0080」あたりまでしか見ていません。
ア・バオア・クー戦は見ている範疇なのですが、近年増えてる「アニメ以外にフォーカス」系をあまり知らないので、
読んでて伏線があったかもしれませんが気が付きませんでした。
まず、この本を読んで気になったというか、気を取られたというか、というシーン。
ギレン総帥閣下の死にざま。
なんていうか、証言のインタビューなんで、死ぬ瞬間は誰も見ていないそうです。
気が付いたら、浮いていたそうです。
宇宙だからしょうがないですね。
そしてその後結構雑な扱いをしているんですが、
戦争中だからしょうがないですね。
雑さにかけては、諸国漫遊中に死んだ始皇帝が、その後雑な扱いを受けたものに匹敵しそうです。
あっちは死臭をごまかすために魚と一緒に運んだっていうから、もっとひどいか。
実際に読んでもらったほうがいいと思うのですが、この作品は基本的に英雄とかニュータイプとかではなく、
一般兵のそのままのありさまを描いています。こういうドキュメンタリー的なものが大好きなので、淡々と読みながら堪能しました。
ガンダムというコンテンツが非常に大きな懐を持っているのは知っているのですが、
こういう周辺ネタだけで1冊作れるというのは、
「メインストーリー以外を想像(創造)したくなる」魅力なのかと思います。
特に敵味方問わず治療にあたった衛生兵のあたりはぐっときます。
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