漫画メモとか

漫画の感想を書いてみたり。 割と何でも読むので、感想希望なものがあったら教えてください。読めたら読みます。

シリアス

フランク・ダラボン監督「ショーシャンクの空に」

フランク・ダラボン監督「ショーシャンクの空に」

ショーシャンクの空に(字幕版)
クランシー・ブラウン
2013-11-26


原作であるスティーブンキングの「刑務所のリタ・ヘイワース」は相当前に読んだけど、こちらは初めて。
原作を読んだときに面白かった記憶があるんだけど、なんかほとんど覚えてなかった。ということで、ほとんど初見みたいな感じだった。

モーガンフリーマンのレッドが最初から最後まで語り役をやり、話の筋を通している。
淡々としているティムロビンスの演技も主役の役所をしっかり成立させている。

そもそも原作が面白いので有名なスティーブンキングなんで、基本的にハズレはないんですが、やっぱり抜けるような読後感(映画だから視聴感?)がとてもいい。

今の時代の刑務所だったらこうは行かないだろうなあ、とも思ったりするので、その辺は時代背景などなどもあるけど、結構刑務所がフリーダムなのね、とも思った。

ちなみに、最初は原作のタイトルで映画をやろうとしたら、リタの半生を映画化すると思った女優がオーディションにきてしまった、という逸話があるらしい。

ショーシャンクの空に [Blu-ray]
ジェームズ・ホイットモア
ワーナー・ホーム・ビデオ
2010-04-21



 

アルフォンソ・ゴメス=レホン監督「エジソンズゲーム」

アルフォンソ・ゴメス=レホン監督「エジソンズゲーム」



割とストレートなシリアスもの。
史実にエンターテイメントっぽさを持たせた作品なので、ところどころ気になるけど基本的にサクサク進む。

話は直流派のエジソン、交流派のウェスティングハウス社の戦い。そこにテスラが胡椒少々という感じ。
予備知識なしてみたのでなかなかどの視点で見ればいいんだろう? っていう状況に最初はなっていたけど、これって史実ものにはありがちなんでその視点自体が正しいし、その導線もよかった。

偏屈天才(どちらかというと商業としての)エジソンを、まあいい感じに昇華してるのはお見事。
人類の発展って、こういう戦いの果てにあるんだなあ、と。

福田健太郎著「シニギワ」

福田健太郎著「シニギワ」

シニギワ (ジャンプコミックスDIGITAL)









1冊完結の特殊恋愛漫画。恋愛漫画に含めていいのかわからないけど。

絵柄では最初わからなかったけど、名前に見覚えがあって、最後のおまけ漫画でマドギワーと同じ人だと気がつきました。

マドギワーもそうなんだけど、キャッチーな設定と展開の上手い作者なんですが、何故か爆発しない。あいいう設定ものはデスノートという大ボスと比べられるからなのか、キャラのカリスマ性が薄く感じてしまう。キャラ自体は薄くないのに。


以下、ネタバレ注意

人の死際が見える主人公と、死際宣告が存在するヒロイン。ヒロイン本人は気がつかない死の状況に対応していく主人公。

若干ルールありきの部分があるものの、ミステリーみたいな要素もある複合作です。

そして後半一気に進むネタバレ展開。
このあたりの複線が特になかったのは私が気がつかなかったからか、本当に無かったのか。

ヒロインを守っていた幼馴染と見えてくるルール。
そして一気にエンディング。
よく考えると、ヒロインの魅力を作中で出せてない。ページの都合かもしれないけど、最後が唐突な印象になってしまった。



マキヒロチ著「夫の遺言」

マキヒロチ著「夫の遺言」

夫の遺言 (ヤングジャンプコミックスDIGITAL)




年の差カップルで急死した旦那。遺言は結婚前に書いたもの。前妻とその子供、愛人とその子供が出てきてー、といった話です。

ステージ、ステージで法律的解説があるのでエンターテイメントの漫画なのか、法律読本なのか最後までわかりませんでしたが、多分その間を狙って居たのでしょう。


以下、多少のネタバレを含みます。


センセーショナルなオープニングの割に温いと言うか、上手く行き過ぎなエンディング。存在しない夫の意図を遺言から読みといたような締め方に若干違和感はあるものの、読んでる最中はどう落とすのかわからなかったので、ある意味最後まで楽しめました。

まあとりあえず、人間いつ死ぬかわからない。死んだあとのためにも結婚したり再婚したら、遺言とか保険受け取りとか変えとこうよ、という。

あと、遺言があったとして、現妻に配分が全く無かったとしても、四分の一を受けとる権利があるのは知らなかった。
そりゃ後妻業存在するわけです。

とりあえずドロドロ展開にならなかっただけでも読んでて楽でした。



手塚治虫著「手塚治虫「戦争漫画」傑作選」

手塚治虫著「手塚治虫「戦争漫画」傑作選」

手塚治虫「戦争漫画」傑作選 (祥伝社新書)










タイトルに括弧が使われているので表記法を悩みましたが、今までと同じようにしたためちょっと見づらくなっています。

新書で出版された、手塚治虫が描いた戦争関連の漫画集です。2もあるので近いうちに読もうと思っています。


短編集のような形なので、複数の話が存在しているのですが、大寒鉄郎というキャラクターはスターシステムか地続きか、2回登場します。

基本的には戦争の悲惨さを直接訴えるのではなく、間接的に訴えるもの。

漫画や絵描きが戦争により不遇になったり、戦争時代の人々を描いた作品が中心です。


氏の漫画全般がそうですが、説教臭く行くのではなく「こんな戦争があるばっかりに・・・」という一歩引いたところからの表現が逆に心に刺さります。

なので作中では戦争の批判ではなく、戦争の悲惨さ(絵描きが虐げられる、空襲の悲惨さ、戦後の混乱など)が描かれてます。


ちょっと異色なのが、「処刑は3時におわった」。これは作品の中でも少し前に描かれたものですが、戦争ものというよりSFものです。

アイデア一発の背景に戦争を使っている感じです。


個人的に好きなのは、「大将軍 森へ行く」。

割とよくある話なのですが、後読感も含めてさっと風が吹き抜けるような漫画でした。


新書なので大変読みやすいのがさらに好印象の本書です。