グオ・ジェンヨン監督「三国志~趙雲伝~」第十三集:捕らわれた軽衣(けいい)

三国志~趙雲伝~ コンパクトDVD-BOX1<スペシャルプライス版>
ケニー・リン
ポニーキャニオン
2019-06-19





内容はみなさんご存知かと思いますので詳細は省きますが、三国志を知ってる人間から見たこのドラマ、みたいな見方をします。

第一話はこちらからどうぞ。
グオ・ジェンヨン監督「三国志~趙雲伝~」第一集:倚天剣と青釭剣 

以下、一応ネタバレ注意。






はい、ネタバレ注意エリア。

話は久しぶりに三国志の話。反董卓連合(十八路諸侯)が汜水関を突破したので、董卓は遷都を決断。洛陽を焼き払って民の財貨を没収。非道を続けます。かなり合成っぽい燃えてる宮殿から董卓や献帝が去り、反董卓連合は董卓を追わなかったとナレーション分解。

この物語では高則(オリキャラ)が上司の呂布を汜水関から帰したため、汜水関陥落という話になっています。が、高則もその後の反董卓連合の動きが悪いことを不満に思っている。夏侯傑(このドラマではオリキャラ)も反董卓連合側についている。

空中分解した劉備と新喜劇の辻本茂雄似の公孫瓚も領地に帰り、そして話は趙雲に戻ります。
こっちはこっちで趙雲と夏侯軽衣(オリキャラでヒロイン)とラブコメしています。ちなみに深傷を負った柳慎(オリキャラ)の薬草探しなんですけど。そういえば、話数を重ねて、だいぶ仲良くなってきた。

そんでもって柳慎と李飛燕(趙雲の師匠の娘のオリキャラ)もちょっといい感じになってきた。三国志っぽくない展開が続きますが、これがこのドラマのウリです。そんなことやってるうちに、登場がかなり早いものの華佗先生到着。

高則は県令に戻り、公孫宝月(公孫瓚の娘のオリキャラ)は公孫瓚の留守中の山賊退治。正規軍なのに山賊の伏兵にあっとる。

ところで華佗先生。柳慎を前から後ろからぶっ叩いて直しています。柳慎吐血して完治。瀉血の理論らしいんだけど、かなり強引な上、そのロジックを知ってる趙雲も天才じゃ。と、そこに華佗先生に幽州から兵士負傷による緊急要請。公孫瓚の領地が山賊に攻め込まれているアレ。

ここでやっと話が三国志に繋がってきそう。
ところで山賊、一応そこそこの人数はいますが、大体人クラスくらいしかいない。これでどうやって城門突破出来ると思っていたのか。城門では逃亡兵に見せかけた兵士がこれみよがしに宝飾品をポロポロ落として山賊を引きつけ退治してるんですが、ここで公孫宝月と一緒に戦ってるのが、厳綱将軍。正史にしか登場しない結構マニアック武将(確かに公孫瓚陣営)。ただ、どうやらこの宝飾品ポロポロ作戦は趙雲の秘策だったようです。しかもこれ、楽毅の兵法書に書いてある作戦らしい。何はともあれ撃退し、公孫瓚への士官を進める公孫宝月に、師匠の許しを得てから、と趙雲は柳慎たちの元へ帰ります。

と、今度は高則が県令に戻り、そして夏侯軽衣(一応許嫁)と会ってしまい、割とストレートにチャレンジして高則ふられます。なんていうかガンガレ。そして公孫瓚に帯同してやってきた夏侯傑は趙雲の成長っぷりを知り、趙雲を排除することを決めます。いや、君董卓の依頼でやっただけだから、そんなに因縁ないと思うんだけど、とは思ったけど、趙安(このドラマでの趙雲パパ)殺してるからなあ。

話は意外と続いている山賊団。夏侯軽衣を連れ去りタイトル回収。ところで山賊の砦の中にオモシロレリーフがあるんだけど、なんか山賊っぽくていいなあ。

今回の山賊討伐の軍勢比較。
山賊団:1000人(らしい)
高則軍:100人
夏侯傑部下の私兵:10数人

ただ、高則は軍勢で攻めると夏侯軽衣の命が危ないと二の足を踏む。ということで侍女が趙雲に助けを求める。主人公趙雲なんで軍勢比とか無視して突っ走るかと思っていたら(このドラマでは単独で董卓の首取りに行ったくらいだし)、意外と砦だと無理という話になり、なんとここで趙雲と高則の共闘が実現。あれこの前かっこよく別れたのに、共闘早かったな。

最初の趙雲の軍勢バトルは山賊VS高則軍(+趙雲)という話になりました。

ちょっと山賊の地域籠絡の計略も見える状態で、次の第十四集に続きます。
グオ・ジェンヨン監督「三国志~趙雲伝~」第十四集:牢の中の二人 : 漫画メモとか、映画メモとか